国内初の乗り捨て型カーシェア「smaco(スマコ)」を使ってみた
2015/02/06
先日、横浜に遊びに行く機会があったため、今話題の乗り捨てカーシェアサービスである「smaco(スマコ)」を利用してきました。
今回は、実際にsmacoを利用してみて感じた使い勝手などをリポートしたいと思います。なお、乗り捨て方式のカーシェアについては、こちらで詳しく解説しています。
(⇒「ついに解禁!カーシェアでも車の乗り捨てが可能に」)
みなとみらいから出発
smacoのように本格的な乗り捨て方式のカーシェアサービスは国内初です。さらに車両も電気自動車で、しかも外車(メルセデス・ベンツ)です。
いつものカーシェアを利用するのとは、少し手続きなどが異なりますので、しっかりと使用方法を公式HPで見ておきましょう(公式:オリックスカーシェア「smaco」)。
私は前日に一応マニュアルを全部印刷して行きましたが、けっこう役に立ちました。
電車で横浜に到着してから山下公園をぶらぶら散歩した後、赤レンガ倉庫のある、みなとみらいに向います。
その日は休日ということもあり、ものすごく人が多かったです。カップルや家族連れ、それから外国人観光客で、公園周辺は人で溢れかえっていました。
そのまま海沿いを歩いて赤レンガ倉庫に到着。smacoのステーションはここからすぐ近くです。
ステーションのある駐車場に向かうと、何やら渋滞が発生しているではありませんか・・・・そう、駐車場が空くのを待つ車の列が出来ていたのです。
その日の横浜は非常に混雑しており、どの駐車場も満車状態で空き待ちが発生しているようでした。もし、自宅近くのステーションで車を借りたら、この列に並ぶハメになったのかもしれません。
みなとみらい周辺は、週末の混雑がヒドイ上に駐車場料金も高いです。smacoのような乗り捨て型ワンウェイ方式のカーシェアであれば、確実に駐車場が確保されている上に駐車料金もかからないので、使い勝手が良いです。
さて、みなとみらいステーションに到着すると、他の一般車とは明らかに異彩を放つ電気自動車「smart」がズラッと並んでいます。車体に大きな文字で「smaco」とペイントされており、目立ちますね。
1台のみ、特別なラッピング車両も置いてありました。これは一体何をペイントしているんでしょうかね?
実はこの時点ではどの車両を使用するのかは分かりません。とりあえず、どの車でもよいのでカードリーダーにICカードを1回タッチすると、この中の1台だけ、ハザードランプが点灯し始めます。その車が今回使用する車です。その車のカードリーダーにICカードをもう一度1回タッチすると、解錠されます。
車両は2人乗りです。内装は輸入車とあって、ちょっと小洒落ています。
メーター計器もこんな感じです。左側は電気の残量を表示するメーターですね。乗り始めた時は100(マックス)でしたが、ガソリンと同様に運転距離に応じて減っていきます。
シートも大型でしっかりしており、座り心地がいいです。
出発する前に、車から充電器を取り外します。smacoでは、ステーションに車を駐車している間は、充電器を取り付けて待機させます。ガソリンの給油と同じような間隔で、コネクタを取り外し充電スタンドに戻しましょう。簡単です。
あとは、車内のキーボックスからキーを取り外してエンジンをかけて出発です。電気自動車なので、多少勝手が違いますが、困ったときはマニュアルを読めば大丈夫です。レッツゴー!
電気自動車「smart」の走りは・・・
さて、今回の目的地は元町中華街のステーションです。そこで車を乗り捨てた後に、中華街で昼食を取る予定です。みなとみらいのステーションを出発して、赤レンガを横目に見ながら、南へ向って走っていきます。
今回初めてベンツのsmartに乗らせて頂きましたが、非常に軽快に走る車ですね。街乗りをコンセプトにした2人乗り車両のため、小回りがよく利き、電気自動車ならではの力強いトルクが運転していて気持ちよいです。
また、運転している途中、歩いている人達からの視線を結構感じます。特殊なデザインなので確かに目立ちますよね。
車が混んでいたので元町中華街のステーションまで約20分ほどかかりました。
こちらの駐車場も満車状態でしたが、smaco専用の駐車場が2台分空いていました。
車を停車させてエンジンを切りキーボックスに鍵を戻します。そして、充電スタンドのコネクタを車の給電口に差し込みます。充電スタンドから給電する際に、暗証番号を求められますが、番号は車内のサンバイザーの当たりに書いてありました。
最後にカードリーダーにICカードをタッチすれば、返却完了です。
こうだったら、もっと便利だな~
今回実際にsmacoを利用してみて、非常に楽しい時間を過ごせました。
乗り捨て方式のカーシェアは、元の場所に戻る必要がないため、観光や旅行の行動パターンが大きく拡がります。そのため短い時間で充実したお出かけが出来るのではないでしょうか。
さらに今回強く感じたのは、「乗り捨てできる」というメリットもさることながら、「無料の駐車スペースが確実に確保できる」ということです。予約が取れた時点で車両を止める場所は確実に確保されていますので、例えゴールデンウィークの真っ最中でも、駐車場について心配する必要がないので安心です。
一方で、ここは不便だなと思った点も多々あります。
1.乗車時間の60分前からでないと予約できない
最大の弱点がこの点です。要するに車に乗る直前でないと、予約ができないのです。
私も横浜についてからスマホで予約を入れたのですが、「もし予約が取れなかったら電車での移動になるのかな」と心配になりました。
予約が取れるか取れないかによって、移動パターンが全然違ってきてしまうので、計画的に行動することができません。ステーション近くに住んでいない限り、この点はかなり致命的です。
※2015年2月に予約可能時間が30分前から60分前に延長され、多少改善されました。
2.行きたいステーションに行けない場合がある
この点は1と少しカブるのですが、出発ステーションに車両が余っていたとしても、返却予定のステーションが車でいっぱいの場合、そのステーションを目的地に設定することはできません。
自分の計画通りに移動するためには、①出発ステーションに車両があり、②返却ステーションに駐車スペースが空いている、という2つの条件を満たす必要があるのです。
3.出発・返却手続きが分かりづらい
これは仕方ない面もあるのですが、日常的にカーシェアを使っている人でも初めてsmacoで車両を借りる場合、多少手こずると思います。
- 「乗り捨て型」
- 「外車」
- 「電気自動車」
の3点コンボによって、イマイチ普段の使い勝手が通用しないためです。初めて利用する方は、マニュアルを持参することをオススメします。
4.車両が2人乗り
この点も仕方ないのですが、4~5人乗れれば、家族や友達と一緒に観光に来たときにも使えるのにな~と思ったりします。
以上、言いたいことばかり言わせていただきましたが、新しい乗り捨てサービスをいち早く提供して下さったオリックスカーシェアさんに感謝しております。皆さんも、機会があれば是非使ってみて下さい。
関連記事
-
-
カーシェアでも乗れる!ハチロク&BMW116i体験レポート
カーシェア会員であれば、その会社が配備している様々な車種について、気軽に予約して …
-
-
ついに解禁!カーシェアでも車の乗り捨てが可能に
カーシェアがレンタカーに比べて不便な点はいくつかありますが、その中の1つに「乗り …
-
-
初めてペナルティをもらって感じた予約制度のちょっとした矛盾点
先日、タイムズカープラスを利用した際に無断延長を犯してしまい、私のカーシェア人生 …
-
-
オリックスカーシェアにデラックスクラスが誕生
カーシェアで使用できる車種において、大人数で乗ることのできる「8人乗り」タイプの …
-
-
雪の日にカーシェアで車を借りて泣きそうになった話
「雪の日にノーマルタイヤで車を運転するのは自殺行為」 雪国に在住の方なら当然の事 …
-
-
会員の選別が始まった!タイムズカープラスのTCPプログラムとは
カーシェア各社の今までの最重要課題は「新規会員の獲得」であり、利用金額やマナーの …
-
-
タイムズ・カレコ・オリックスの予約の取りやすさを追跡調査してみた
近年、「必要な時だけ安く車を利用できる」というカーシェアの利便性を多くの人々が知 …
-
-
カーシェア利用時に準備すべき最適なチャイルドシートはどれか?
現在の道路交通法によると、6歳未満の子供を乗せて車を運転する際には、チャイルドシ …