これならOK!カーシェア利用時に自転車でステーションまで行く方法
「自宅からステーションまで歩いていくのは、ちょっと遠いんだよな~。自転車で行けたら早くて時間もかからないのに・・・。」
このように感じた事はありませんか?現状においては、カーシェア各社はステーションに自転車を止めておくことを禁止しているので、気軽に自転車で乗り付けることができません。
しかしながら、この規則に違反することなく、ステーションまで自転車で移動する簡単な方法があるのです。
私は最近この方法を使い出したのですが、遠くのステーションも気軽に使えるようになりました。今回は、その方法について紹介したいと思います。
なぜ、自転車を止めちゃいけないの?
カーシェア大手3社ではステーションに自転車・バイクなどを持ち込んで、車両の利用中に駐輪しておくことを禁止しています。
もしステーションまで自転車やバイクで行くことが出来れば、もっと短時間でステーションまで行けますし、車を借りている時間中はその駐車スペースは空いているわけですから、そこに自転車を止めていても良い気がします。
会社側も、会員にこのようなニーズがあることは十分承知していると思われますが、おそらくカーシェア会社には以下のような事情があるので、これを認めることができないのでしょう。
- 駐輪場と勘違いされて、他の人に駐輪されてしまう
- 自転車が倒れた際に、他の車を傷つけてしまう
- 土地所有者との契約内容が「車の駐車」に限定されている
日常的に移動の足として自転車を使っている方であれば、この規則は非常にうっとうしいはずです。
私もその1人です。散歩でも買い物でも、日常での移動手段はもっぱら自転車なので、時間がかかる徒歩移動は面倒くさく感じます。今だから言えますが、入会当初はステーション近くまで自転車で行って、罪悪感を感じながらも道路脇に違法駐輪していた時もありました。
最短のステーションが行動距離の範囲外だと・・・
自転車を使えば気軽に行ける場所にステーションがあっても、徒歩だと行動距離の範囲外になる場合もあります。行動距離とは、あなたが移動するのに苦にならない距離のことです。(詳細はこちら⇒「私がオススメするカーシェアを最大限活用するための方法」)
例えば私の場合ですと、2km先のステーションまで自転車で車を借りに行くのに抵抗はありませんが、歩いて行くのは絶対にイヤですね。徒歩だと完全に行動距離の範囲外です。
こういう場合にカーシェア会社に入会したいと思っても、移動手段が徒歩だけであれば入会自体を諦めるしかありません。カーシェアを便利に使おうと思ったら、メインで利用するステーションは「行動距離」の範囲内にあることが絶対条件だからです。
自転車で「行動距離」が2倍以上に大幅パワーアップ!
でも、もしステーションまで自転車で移動する事ができればどうでしょうか。
一般的に徒歩と自転車による移動平均速度は、それぞれ時速5kmと10kmと言われていますので、同じ時間であれば自転車を使うと2倍遠くのステーションまで利用できることになります。
さらに、移動距離が2倍になれば、同じ時間内で行動できる面積は4倍になります。円の面積計算と同じですね。単純に考えれば、選択できるステーションも4倍に増えるわけです。
選択できるステーションが増えるということは、予約したい時間に車両を予約できる確率も増えますし、使いたい車両(7人乗りのプレマシーなど)の選択肢も増えるので、会員にとってはメリットしかありません。
合法的に自転車を利用できる折りたたみ自転車の有用性
利用ルールに違反せずに、これを実現することができる裏技テクニックが、「折りたたみ自転車」の利用です。
自宅からステーションまで折りたたみ自転車で移動し、ステーションに着いたら自転車をたたんで車両のトランクに積んでしまうのです。
車内に自転車を積むのは、タイムズカープラス公式HPにおいても「便利なシチュエーション」として挙げられているので、OKな行為です(紹介ページ)。これであればステーションに自転車を駐輪しなくてすみます。
もちろん、トランクに乗せられるのであれば、キックボード・スケボー・ローラースケートなどでも同じ効果が期待できますが・・・
いい大人がこれらに乗るのは、かなり抵抗があります。事故の危険もありますし、スピードも出ません。やっぱり格好良さ・安全性・携帯性を兼ね備えている折りたたみ自転車が1番だと思います。
カーシェアで利用するのに最適な折りたたみ自転車は何か?
それでは、具体的にどのような折りたたみ自転車がよいのでしょうか。
・小さく収納できる
カーシェアで使用される車両はコンパクトカーが多いので、トランクの積載性が限られています。特にスイフトなんかは荷室が小さいですので、後部座席を倒さずにトランクのスペースだけに自転車を収納しようと思うと、折りたたみ後の自転車のサイズがかなり小さくなる必要があります。
但し、収納スペースの大きいソリオや、後部座席を倒して自転車を積み込む前提であれば、この項目は重要視する必要はあまり無いです。
・軽い
折りたたみ自転車でも、フレーム素材・タイヤサイズの違い等によって重さが全然違ってきます。ホームセンターなどで売っている粗悪品だと15kg以上、それなりの商品で13kg程度、高級品だと10kg程度に軽量化したものもあります。
トランクに乗せる時に自転車を持ち上げる必要があるので、重いものだとキツイです。特に女性の場合は注意すべきポイントになります。
・日常の足として使える
ステーションまでの移動目的のためだけに折りたたみ自転車を購入するのは、もったいないです。普段の生活の移動手段として使用する前提で、自転車をチョイスすることをオススメします。そのために、最低限の走行性能を保持する自転車を選びましょう。
タイヤのインチサイズが小さい自転車(10インチ以下など)は携帯性・収納性・重量は有利になりますが、路面の凹凸による衝撃がヒドイ上に、ハンドル反応がクイック過ぎるため、非常に乗り心地が悪く日常的に使うには問題があります。
共存が難しい以上の3つの項目を、バランス良く兼ね備えた自転車が良い自転車と言えるでしょう。
私はロードバイクも趣味で保有しているのですが、「自分が買うとしたら」という観点で、最低限の品質が確保されている具体的な商品を紹介します。
・BROMPTONシリーズ
正直なところ、このシリーズを紹介するのは不本意ではあるのですが・・・
素晴らしい折りたたみ自転車だと思います。走行性能・デザイン性・強度・重量・携帯性・運搬性能など高次元で両立する、英国製の折りたたみ自転車になります。カスタマイズ性にも優れ、日本にも多くのファンが存在するほどです。
この自転車の決定的な弱点が「価格」です。どの商品も定価で15万円をオーバーしてきます。価格が高ければモノが良くなるのは当然ですし、ここまでくると、日常の足の範囲を超えてしまいます。
ツーリング用や通勤用として今後頻繁に折りたたみ自転車を使用する予定であれば、購買欲をくすぐる至極の一品です。
・FIAT(フィアット)14インチ アルミ自転車
FIATといえば有名な自動車メーカーですが、自転車の販売もしています。といっても生産は別会社で行うOEM方式なのですが、この自転車のOEM生産を担当しているのは、アメリカのDAHON社です。
DAHONはミニベロ(小径車)生産の世界トップシェアを有しており、歴史と実績を有したトップブランドです。製品自体の信頼性は高いといえます。
この自転車の最大の特徴は驚異的な軽さです。カタログ重量はたったの8.5kg!20万円以上の高級折りたたみ自転車でも、中々実現できない重量です。これなら女性でも簡単にトランクに詰め込めるはずです。
タイヤサイズが14インチなので、折りたたんだ時も小さくなり収納性バッチリです。3万円という価格も性能を考えると破格の安さです。
一方でタイヤが小さい分、そこまで走行性能は高くなく、長距離移動には向きません。ゆっくりと気楽な運転が前提になります。
軽さ・収納性に拘った折りたたみ自転車なら、これ一択でしょう。
・DAHON(ダホン) Route(ルート)
折りたたみ自転車の鉄板商品です。生産しているのは上で紹介した信頼のDAHON社。DAHON社で販売している折りたたみ自転車もピンキリなのですが、その中でも低価格でコストパフォーマンスの最も良い「Route」をオススメします。
上記のFIATはタイヤサイズが14インチしかないので、どうしても走行性能が見劣りしてしまうのですが、このRouteはミニベロで一般的な20インチのタイヤを使用し、変速機も装備しています。フレームなどの作りもしっかりしていて、ママチャリより遙かにスポーティーな走りが可能です。愛好家が改造するベースにもよく使われる鉄板自転車です。
以上、カーシェアで使うと幸せになれる折りたたみ自転車を紹介しました。
最後にお願いとして、自転車をトランクに乗せる際には薄いビニールシートなどトランクに敷いて、ぐらつかないように安定した状態で置きましょう。みんなで使う車ですので、マナーを守ってキレイに使えるように心がけることが大事です。
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